チェルノブイリ原発事故では、土壌汚染が問題になった。
チェルノブイリと福島の違いのひとつは、海だ。
福島原発事故の場合は、土壌汚染だけでなく、海水汚染の問題もある。
東京電力は5月15日、
福島第一原発1号機で、地震発生の16時間後、
メルトダウンの状態にあったことを初めて認めた。
これにより、海のチェルノブイリ化が問題視されている。
汚染水について、懸念の声があがっている。
1号機では圧力容器内で溶融した燃料を冷やすため、
1万トン以上の注水を行ってきたにもかかわらず、
圧力容器や格納容器にたまった水は、その半分にも満たなかった。
13日に作業員が1号機原子炉建屋地下に水があることを目視で確認したが、
その量は約3000トン。
汚染水はどこにいったのか。
汚染水が建屋へ流出し、さらに海に流れていく危険性があるという。その場合、
燃料に含まれる半減期2万年のプルトニウムなどが海を汚染し続け、
海のチェルノブイリともいうべき最悪の事態が現実化する。
建屋からの流出を防ぐことに全力をあげることが望まれる。
汚染水についていえば、建屋地下の水位が20cm以上上昇した3号機でも、
ここ2週間で、建屋やトレンチと呼ばれるトンネルに
高濃度汚染水が2万2000トンたまっていると見られる。
17日午後からこの汚染水を集中廃棄物処理施設に移送し、
水を浄化するシステムをつくり、
汚染水を減少させていくという。
整備されるまでの道のりはまだ遠い。
福島原発の危険はなおつづいている。
海のチェルノブイリ危機もつづく。
チェルノブイリ原発事故の際には、25年後の今なお、原発から半径30キロ圏内での居住が禁止されるほど、土壌が汚染された。
海洋汚染はこれまでほとんど例がない。
海水、海底のほか、海藻や貝類、甲殻類、魚類といった生態系にどれほどの影響を及ぼすか、予想もつかない。
2011年5月20日金曜日
2011年3月18日金曜日
チェルノブイリ原発事故にはならない理由
チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較がなされるようになったが、
福島原発がチェルノブイリ原発のような大事故のようにはならない意見が大半だ。
チェルノブイリと福島の違いは何か。
決定的な違いは、核反応の制御がなされた点。
福島原発は、原子炉の中の核反応はすでに終わっている。
地震と同時に制御棒が挿入されて連鎖反応は止まった。
過熱しているのは核の燃えかすだ。
チェルノブイリ原発事故の場合、
原子炉運転中に核燃料の制御がきかなくなり、核反応が爆発的に進んで超高温になり、原子炉を破壊。結果「死の灰」が噴煙となって成層圏まで立ち昇り、上空の風に乗って半径数百kmに降り注いだ。しかし、
福島原発は核反応は終わっており、核廃棄物の温度も高くないので、拡散する範囲は限られている。
原発とは、
原子炉内で原子核反応時に生成されるエネルギーで水蒸気を発生させ、タービンを回して発電する。
原発の燃料であるウランは、原子炉の中で核分裂してプルトニウムになる。
このとき出るエネルギーで冷却水を熱し、タービンを回し電気をつくるが、
結果、高い放射能をもつプルトニウムを含む放射性廃棄物が出る。
プルトニウムは化学的に安定しているので、核分裂はそれ以上起こらない。
核廃棄物の中には他の核物質も残っているので核反応が少し続いているが、これを冷却水で冷やしていればよい。
福島原発事故の原因は、
原子炉建屋が爆発で破壊され、冷却水を循環させるポンプが動かなくなったことだ。
プルトニウム(放射性廃棄物)の 放射能は、ウラン(核燃料)より高いので危険だが、これが核燃料のように激しい核分裂を起こすことはない。
ただ水が抜けて過熱すると、核分裂が連鎖的に生じる「再臨界」が起こる可能性がある。
放水作業はこれを防ぐためだが、かりに再臨界が起こったとしても、核燃料のように爆発的に反応することはありえないとされる。
今後最大の問題は、原子炉の中心である圧力容器が壊れるかどうかである。
高温の核燃料で破壊され、外側の格納容器の水と爆発的に反応して格納容器も破壊してしまうと、大量の核廃棄物が大気中に放出されるチェルノブイリ型の事故が起こるが、
その確率はきわめて低いとされる。
核燃料の一部が再臨界に達しても、それが圧力容器や格納容器を破壊するほど高温にはならないからだ。
ただ圧力容器の中が高温・高圧になっているため、放射能を含む蒸気を外に逃がす必要があるので、原発の周辺は放射能で汚染される。
原発のまわりは高レベルの放射能を含む蒸気が立ちこめ、周辺は人が住めなくなるが、その範囲はチェルノブイリの半径30kmよりずっと狭い。
農産物などに与える経済的被害は大きいが、周辺住民はすでに退避しているので、人的被害は限定的だ。
チェルノブイリ = 核爆発 = 放射能漏れ
福島 = 核反応停止→冷却機能喪失 = 水蒸気爆発 =放射能漏れ
放射能漏れだけをとって考えるのは良くない。
原因も規模もまるで違うのだ。
原発が「核爆発」することは絶対にないとされる。
核燃料の中のウラン235の濃度は5%程度、原爆の90%よりはるかに低い。
福島原発がチェルノブイリ原発のような大事故のようにはならない意見が大半だ。
チェルノブイリと福島の違いは何か。
決定的な違いは、核反応の制御がなされた点。
福島原発は、原子炉の中の核反応はすでに終わっている。
地震と同時に制御棒が挿入されて連鎖反応は止まった。
過熱しているのは核の燃えかすだ。
チェルノブイリ原発事故の場合、
原子炉運転中に核燃料の制御がきかなくなり、核反応が爆発的に進んで超高温になり、原子炉を破壊。結果「死の灰」が噴煙となって成層圏まで立ち昇り、上空の風に乗って半径数百kmに降り注いだ。しかし、
福島原発は核反応は終わっており、核廃棄物の温度も高くないので、拡散する範囲は限られている。
原発とは、
原子炉内で原子核反応時に生成されるエネルギーで水蒸気を発生させ、タービンを回して発電する。
原発の燃料であるウランは、原子炉の中で核分裂してプルトニウムになる。
このとき出るエネルギーで冷却水を熱し、タービンを回し電気をつくるが、
結果、高い放射能をもつプルトニウムを含む放射性廃棄物が出る。
プルトニウムは化学的に安定しているので、核分裂はそれ以上起こらない。
核廃棄物の中には他の核物質も残っているので核反応が少し続いているが、これを冷却水で冷やしていればよい。
福島原発事故の原因は、
原子炉建屋が爆発で破壊され、冷却水を循環させるポンプが動かなくなったことだ。
プルトニウム(放射性廃棄物)の 放射能は、ウラン(核燃料)より高いので危険だが、これが核燃料のように激しい核分裂を起こすことはない。
ただ水が抜けて過熱すると、核分裂が連鎖的に生じる「再臨界」が起こる可能性がある。
放水作業はこれを防ぐためだが、かりに再臨界が起こったとしても、核燃料のように爆発的に反応することはありえないとされる。
今後最大の問題は、原子炉の中心である圧力容器が壊れるかどうかである。
高温の核燃料で破壊され、外側の格納容器の水と爆発的に反応して格納容器も破壊してしまうと、大量の核廃棄物が大気中に放出されるチェルノブイリ型の事故が起こるが、
その確率はきわめて低いとされる。
核燃料の一部が再臨界に達しても、それが圧力容器や格納容器を破壊するほど高温にはならないからだ。
ただ圧力容器の中が高温・高圧になっているため、放射能を含む蒸気を外に逃がす必要があるので、原発の周辺は放射能で汚染される。
原発のまわりは高レベルの放射能を含む蒸気が立ちこめ、周辺は人が住めなくなるが、その範囲はチェルノブイリの半径30kmよりずっと狭い。
農産物などに与える経済的被害は大きいが、周辺住民はすでに退避しているので、人的被害は限定的だ。
チェルノブイリ = 核爆発 = 放射能漏れ
福島 = 核反応停止→冷却機能喪失 = 水蒸気爆発 =放射能漏れ
放射能漏れだけをとって考えるのは良くない。
原因も規模もまるで違うのだ。
原発が「核爆発」することは絶対にないとされる。
核燃料の中のウラン235の濃度は5%程度、原爆の90%よりはるかに低い。
登録:
投稿 (Atom)